演技力で魅せたドラマの中の人の成長
横山裕さんの「奥行きの深さ」が最も発揮されたのが、
テレビ朝日系オシドラサタデー『コタローは1人暮らし』ではないでしょうか。
2021年に放送されたこのドラマで、横山さんは連続ドラマ初主演を果たしました。
原作は津村マミさんの同名漫画。
訳あって一人暮らしをすることになった4歳の男の子・コタローと、
隣の部屋に住む売れない漫画家・狩野進との交流を描いた作品です。
横山さんが演じたのは、その売れない漫画家・狩野。
このドラマ、見ました?もし見ていない方がいたら、ぜひ見てほしいんです。
横山さん演じる狩野は、一見ダメダメな大人なんです。
初登場の時には、え?この人、アイドル?だよね?
…と思ったほどでした。
夢を追いかけているけれど芽が出ない、生活力も低い、ちょっとだらしない。
でも、コタローと出会い、この小さな男の子が抱える事情を知り、
関わっていく中で、少しずつ変わっていく。
このドラマで横山さんが見せた演技は、本当に素晴らしかったんです。
特に、こどもを見つめる眼差しが秀逸でした。
そこには、横山さん自身が歩んできた人生、家族への想い、
弱い者を守りたいという気持ち、そういうものが
全部詰まっているような気がしました。
ドラマの中で、狩野がコタローに向ける愛情は、
どこか「守ってあげたい弟」への愛情と重なって見えました。
横山さん自身の経験が、役に深みを与えていたんじゃないかと思います。
私は視聴後、しばらく余韻に浸ってしまいました。
アイドルの主演ドラマ、というフィルターを完全に外して、
一人の俳優として、人間として、横山裕という人物に感動したんです。


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