事務所が決まらなかった二年間という財産
華やかな芸能界で活躍されている方を見ると、私たちはつい
「順風満帆な人生を歩んできたのだろう」と思いがちです。
けれども、この俳優さんには、事務所が決まらずに苦しんだ二年間があったそうです。
夢を追いかけながらも、先が見えない不安。
周囲が次々と道を見つけていく中で、自分だけが取り残されているような焦燥感。
「本当にこの道で良いのだろうか」という自問自答の日々。
きっと、そうした経験をされてきたのではないでしょうか。
私がコーチングで関わる方々の中にも、同じような時期を過ごしている方が少なくありません。
転職活動がうまくいかない、起業したけれど軌道に乗らない、
新しい挑戦を始めたものの成果が出ない——。
そんなとき、私がいつもお伝えするのは「この時間は決して無駄ではない」ということです。
うまくいかない時期、先が見えない時期というのは、
実は自分自身と向き合うための貴重な時間なのです。
忙しく走り続けているときには見えなかったもの。
立ち止まったからこそ気づけたこと。
そうした経験の蓄積が、後になって必ず財産になります。

この俳優さんの演技に深みがあるのは、おそらくその二年間があったからこそなのでしょう。
苦しんだ経験があるからこそ、役柄の苦しみに寄り添える。
迷った経験があるからこそ、迷いを繊細に表現できる。
人は、自分が経験していないことを本当の意味で理解することはできません。
だからこそ、「うまくいかなかった時間」は、その人だけの武器になるのです。


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