親近感は“優しさ”ではなく“現実への理解”から生まれる
“親近感がある役者さん”と聞くと、にこにこしていて柔らかい人を
想像するかもしれません。
でも、私が言いたい親近感は、もっと地味で、もっと確かなものです。
親近感とは、現実への理解です。
たとえば——
・ちゃんとしようとしているのに、少しだけ間が悪い日
・本音を言いたいのに、相手の立場を考えて飲み込む瞬間
・正しいことが、必ずしも正解にならない場面
そういう“説明しにくい感情”を、説明せずに見せられる人がいます。
名脇役の自然体って、ここに宿る。
台詞で語らないのに、見ている側が勝手に読み取ってしまう。
「この人、きっとこういう人生を歩いてきたんだろうな」と想像できる余白がある。
それは作り込みの濃さではなく、生活の厚みなんです。
それに、こういう役者さんは作品の“嘘”を消してくれます。
ドラマって、どんなに上手く作っても、どこかで現実から浮く瞬間がある。
でも、生活の手触りを持っている人が一人いるだけで、浮きが沈む。
視聴者が「話としては分かる」から「自分ごととして分かる」に変わる。
ここが大きい。
余裕のある女性ほど、この感覚に敏感だと思います。
派手な高揚より、静かな納得。
見栄えより、持続する満足。

だからこそ、深夜に“空気を整える人”がいるドラマを選びたくなるんです。


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