深夜枠に効くのは、派手さより“間”と“温度”
深夜のドラマって、昼のドラマと空気が違います。
視聴者が疲れているぶん、嘘に敏感になる。逆に本物の気配には素直になる。
だからこそ、派手な展開よりも、台詞の間、沈黙の置き方、目線の揺れが効いてくる。
舞台もやっている役者さんは、ここが強い。
舞台はごまかしがききません。
お客さんの呼吸が目の前にあるから、間を外せば一瞬で空気が崩れる。
だから映像に来ても、無理に盛らない。盛らないのに、密度がある。
「言わないことで伝える」を成立させるんです。
今夜の第4話は、若い主演がぐいぐい引っ張る回でもあるでしょう。
勢い、テンポ、華。深夜に見るには少し強いくらいの推進力。
でもそこに自然体の名脇役が入ると、不思議と視聴者の呼吸が整う。
画面が“現実の速度”に戻る瞬間が生まれるからです。
そして、展開は「あらあら」らしい。
この言葉、私は大人の女性の特権だと思っています。
若い頃は「あらあら」なんて言う暇もなく、
正しさや勝ち負けに追われていた。
でも今は、少し離れて見守れる。
人間の不器用さに、呆れながらも笑える。
その余白が、心の豊かさなんだと思います。


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